匿名者のためのスピカ (祥伝社文庫)
あらすじ
法科大学院生の笠井修吾は就職の相談がきっかけで同級生の館林景織子と親しくなる。彼女には恋人に監禁された過去があり、今もその男らしき相手から連絡が来るという。怯える彼女を守ると誓った修吾だったが、ある日彼女は、その男と思しき人物の車に自ら乗って姿を消してしまう。修吾は彼らを追って南の島に向かうが…。著者が初めて挑む、衝撃の恋愛サスペンス!
感想ネタバレ
プロローグの掴みはOKでした😁
その後、一転して青春?
くっつくのかくっつかないのか、いわゆるヤキモキするような?
「いいねえ、青いねえ」
なんて思いました(笑)
僕の好みはハラハラ系なんですけどね〜まいっか😌
「白い雲、青い海」という爽やかな絵画に墨汁を垂らしたような…そんな感覚がありました。
面積としてはほんの数敵なんですけど、黒い。
「人間の闇」「心の闇」のような…いや「弱さ」かもしれない。
誰にでもある心の傷とか、凄くもろいのに「しょうがないじゃん!」という心の叫び?みたいな…。
全体的に爽やかなはずなのに惹き込まれました。
僕の先入観、僕のデータの話ですが、やっぱし「何かある人」って幼少期の母親との関係が軽薄というかなんというか…。
そしてそれが、その人のその後の人格形成にもの凄い影を落とすってか…。
誰かから見た自分のこと。
自分から見た自分のこと。
まったく違ってても変じゃないと思います。
てか、そんなもん。
ただ、自分と他人の距離感ってありますよね。
「俺はこう思ってる=みんなそう思ってる」
僕はこれは間違いだと思うし、こういう思考の人って危ないと思っています(笑)
なんで自分がそうだからって、みんながそうだと思うのか?
は?です(笑)
そして興味深いのは帯の文字。
『私が欲しかったのは完璧な愛情でした』
からの、文末。
『どうして正しいものと私が欲しいものは、こんなにも違ってしまうのだろう』
完璧な愛情…?🤔
ミステリ?サスペンス?というよりも純文学に近いような気がしました。
人物像や心理描写、スッと入ってきました。
読みやすかったし、意外に良かったです😌
帯買いですわ〜😁
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