あらすじ
誰もが少しずつ嘘をつき、
誰かを陥れようとしている。
記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。
俺をみつめるマネキンの眼。
そいつは、確かに生きていた。
感想
タイトルの「ダイイング・アイ」。
死に際の…ってことですよね。
毎度毎度、物語はタイトルに集約されてますね。
でも読んでる間はすっかり忘れちゃってます(笑)
主人公の雨村という青年は夜の世界で生きてる人で、バーテンダーです。
夜の世界、街、行き交う人々って、僕には無縁な話なので新鮮でした。
多くは語らず、目で語る、情報の駆け引きとか、僕はできないですよー(笑)
いや!気を引き締めたらできるかも!
-誰もが少しずつ嘘をつく-
惹かれました。
正直者はバカを見る、じゃないですけど、多かれ少なかれ誰でもきっとそうですね。
そして、それって、たぶん無自覚。
理由は、保身のためだったり、駆け引きだったり、ですか?
欲望や快楽に溺れちゃうのも痛いほど分かります!もう共感!共感!わーかーるぅー!です。
そういうのに溺れると、後で間違いなく痛い目に合うってことも知ってる!
(でも、物語とは関係ないけど、頭いい人は溺れないんだよー!)
やっぱり東野圭吾!っていうのかなあ。
サラサラするする読めました。
心情、描写、テンポ、バッチグーです。
ゾワゾワ、ゾクゾク、も良かったです。